練習を再開した頃
2015-02-12


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第4のきっかけの前に、今回は練習を再開した当時のことを書きます。

ここで少し、当時の右手フォームについて説明しなければなりません。私の右手フォームはかなり亜流でした。昔のフォームを写真に撮ってみましたが、見てわかる通り、親指(p)と人差し指(i)がくっついています。この2本がお互いに力を補い合って動いていたため、pを連打しながら高音が速く動く曲、例えばジュリアーニのいくつかの曲は絶対に弾けませんでした。

昔の先生は「そこまで弾けてるのだからそのままで良いではないか」と言っていましたが、私はもっといろいろな曲を弾きたくて、自分なりにフォーム改善を始めました。そして何年間か少しずつ改善していく中で、ある日決定的におかしくなってしまったのです。

ギターの練習を再開した際は、弾けないよりは良いということで、この昔の、元々のフォームで練習を始めました。そのフォームだとある程度ましに弾けましたが、それでも右手人差し指の巻き込みは相変わらずときどき起きます。私はその状態を自分なりに分析し始めました。

重いものを持って疲れている時
若干の緊張がある時

この場合に巻き込みがきつくなることが分かってきました。これに対して取り急ぎ、スプーンを曲げたときのことを思い出して「自分にはできる」と言い聞かせることをまず始めました。これが不思議なことに、重いものを持った日でも、「自分にはできる」「自分にはできる」と言い聞かせていくと、だんだん指がまともになってくるのです。この頃から自分の障害がかなり精神に関わるものだというのが分かってきました。

緊張については、どんな演奏であれそれをありのままにさらけ出し、それをなんとも思わない精神状態を努めて作りだすようにし、状態を緩和してきました。要は、自分を良く見せようとするから緊張するのだと思ったのです。

これでだんだんと弾けるようになってきてから第4のきっかけに出会います。
[ギター]
[ジストニアの経緯]

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