七つの夢
2014-05-14


今度24日の最後に演奏する≪七つの夢≫は、当初バイオリンとギターのために作りました。芸大を出た友人バイオリニストが、ある絵画の個展のオープニングに演奏を頼まれたとのことで、じゃあ、何か新しい曲を作って演奏しようと言ってできたのがこの曲です。当時、今よりもできることがある意味、少なかったし、音に全然気を使っていませんでしたが、これくらいの曲をほぼ初見で弾くという能力には長けていました。そんな感じで、できて間もないのに弾いたのを覚えています。

今はかなりフォームに注意して、それで何度か練習して固めないと何も弾けない感じがありますが、その時よりはるかに、アンサンブルをする楽しみが分かってきました。昨日、真鍋さん、平田さんと三人で初めて合わせましたが、作曲者としてなるべくしっかり聞きながら、その上で伴奏をしていると、注意しないと聞き逃しそうなセカンドフルートの音に自分の音が絡み合っているのがよく聞こえてきて、ちょっとしたエクスタシーでした(笑)。

音楽を奏でるというのは、また聞くのとは全然違う良さがありますね。


さて≪七つの夢≫はフルート、ギターがそれぞれ一本ずつですが、これは真鍋・大坪という若いペアと、平田・冨山というどう見ても若くないペアが交互に、それぞれの特色を出して演奏する予定です。

一曲目の「風に吹かれて」は、他の曲を作っている時に、執拗に頭に浮かんで邪魔をしてくるメロディーを基に「じゃあ、書いてやるよ」というように書いた曲です。冒頭を少しだけ。
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上記の曲ができてから、似たような聞きやすい曲ばかりの小曲集を作ろうと思いつきました。二曲目の「情熱」は、熱いけれどどこか素朴な響きのする3拍子の曲です。
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3曲目の「シャボン玉のラグ」(24日は4曲目に演奏)は、元々パントマイムのBGMでした。知人にシャボン玉を用いたパントマイムをやる人が居て、そのBGMとして作ったのですが、演目終了後に「あの曲のタイトルは何?」と聞かれることが多いと聞き、独立させてこの小曲集に入れました。
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4曲目(当日は3曲目)の「甘美な想い出」は、ある女性に関する甘美な想い出を綴ったものです。遠いむか〜しの話です。。。[URL]

5曲目の「下町の紳士」はジャズっぽい小品です。実は私、ジャズを学んだことはありません。和声法として習ってきた中で、巷で聞くジャズの雰囲気に合う和音を使いまくったら、何かジャズっぽくなったように感じていますが、専門家からするとどうなのだろうと思います。
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6曲目「時を超えて」はバロック調で始まり、途中はスイングジャズになって、それがまたバロック調に戻っていく曲です。400年近く離れた「時」を、結びつけてみました。
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7曲目は、他の6曲を作り上げた後、とにかく全部で7曲にしたいということで作りました。出来上がってからタイトルを考える際、とても脳天気に聞こえたので「悩みのない奴」と付けました。
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この最後の曲は当日、2本のフルート+2台ギターバージョンでお送りします。


最後になりますが、今回のコンサートはどれだけの人に来ていただけるのか全然わかりません。もしかしたら20人くらいしか来てもらえなかったり、とか、ついつい寂しい状況を思い描いたりしています。どうか皆様、お時間の都合が付きましたら是非来ていただけると嬉しいです。

2014年5月24日(土)17:00開演
ルーテル市ヶ谷センター
前売:3,000円/当日:3,500円

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