幽霊のタイプ
2014-01-05


なんとなく前からまとめてみたかったことです。考える元となっているのは、古今東西の、いわゆる「死んだ人」からとされる証言、生きたままそういった世界と行き来できるという人の証言、現役霊能者、現役気功師、その他漫画、書籍からの情報です。

人間にはたくさんの身体がありますが、肉体と同じ形の第二の身体、そして第三の身体があるようです。この先にも、人間の形はしていない第四の身体、それ以上があるのですが、そういった身体を持つ人はもはやこの世に関わりを持たないのが普通です。たまに、第六か第七くらいまでの身体になっても、あえて肉体を持ってこの世を体験してみようという人がいるようで、代表的なのはイエス・キリストでしょう。ただ、そこに持って行くと話がとても長くなってしまうので、とりあえずは第三の身体までで考えます。

人は死ぬと肉体を脱ぎ捨てて、第二の身体になります。通常、この状態はほんの少しで、すぐに過ごしやすい世界へ、第三の身体になって行きますが、本人や遺族の思いが強いと、この第二の身体のままでしばらく過ごしたりします。これはかなり典型的な「幽霊」で、ちゃんと自分の意志も持っています。これをタイプAとしましょう。

この、第二の身体のままで過ごすのは、かなり不健康な状態です。死後の生活についてよくわかっている人は自発的に、そうでない人でもたいていお迎えがきて、この第二の身体を捨て、第二の「死」を経て、第三の身体で暮らすようになります。その際にこの第二の身体は脱ぎ捨てられて、ほっておけばそのまま朽ち果てる状態になります。ただ、ここで遺族の思いが強かったりすると、第二の身体がそれにエネルギーを得て動き出したりします。人間には精神的な記憶と肉体的な記憶がありますが、それらはどうも、身体とは別の場所にあるようです。そしてこの第二の身体はまだ、肉体的な記憶とそれなりに結びついています。その結果何が起こるかというと、生前の習慣を繰り返すだけの、故人の似姿が出没するわけです。家の中にいて無表情に突っ立って、何も反応しないとか、窓際にずっと立ち続けているなどは、この手でしょう。つまり、第二の身体が、故人を思う現世の人の心と、肉体的な記憶によって動かされ、視える人には視える、怪しげな存在となるわけです。これをタイプBとします。

以前、霊能者の方に、相談者の半分以上は、問題を自分自身で作り出しているという言葉を聞いたことがあります。永久保貴一さんのマンガに出てくる能力者たちの言葉を考えても、その他の書物の内容から判断しても、人には何もないところに何かを作り出す能力があるのを感じます。「生き人形」という永久保さんの代表作が有りますが、その中で、気の達人が結界を作ったにも関わらず、永久保さんの家に人形が現れるくだりがあります。その状態を見て、その気の達人は、「結界は破られていない。お人形さんは永久保さんが作り出している」と言います。

人は誰でも異常な力を持っています。ただしそれを持つのは顕在意識ではなく、本人には制御できない潜在意識です。その潜在意識には、幻覚に負わされた怪我を実際に発生させる力があります。さらに、その幻覚を他人と共有する力もあります。とすれば、それは「幻覚」と言えるでしょうか。

潜在意識は想像の力でその辺にある気を練り上げて、故人の姿に出来ます。そして対話し、触れ合うことも出来ます。さらに優秀な人は、それを他の、「気」に敏感な人と共有できます。これがタイプCの幽霊でしょう。


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[心・意識]

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