2013年(ギター関連)
2013-12-31


まずは2月、ずっと前から弾きたかった自作「古祭」を初めて人前で弾きました。一応YouTubeにあげましたが、もっとうまい演奏を聞いてみたいところです。それは来年、10/24に実現する予定。それでも、ここまで弾けるほど指が回復してきたのは嬉しかったです。この曲は、ジストニアでダメになる前でも弾けなかったと思います。

同じ2月に、イーストエンド国際ギターフェスティバルで受けたマスタークラスはとても刺激になりました。ティボー・コーバンに、メトロノームでかなりゆっくりから初めて、目盛を5ずつ上げていく練習法を習いました。本番の日でも、半分くらいの速度から10ずつ上げていくと良いと言い、練習はほぼすべての時間をメトロノームと一緒にやっているという人に初めて会いました。

私は経験上、ジストニアに反復練習は悪いと感じていましたが、正しい反復練習ならタメになるということが、メトロノームを用いた練習でわかってきました。実は今でも、ある程度速い動きになるとフォームが崩れて、そのまま反復練習をしていると、どんどん悪くなっていきます。しかし、正しいフォームで弾ける速度に落として、そこで反復練習をやり、それを本当に少しずつ速くしていくのは、ジストニアを経験した人だけでなく、誰にでも役に立つと思います。

イーストエンドの後に、たまたま通訳をしていた田口さんからもらった、右手に関する助言も非常に役立ちました。その助言と正しい反復練習のおかげで、今また「古祭」を弾いたら、もっとずっと楽に、もっとうまく弾けるだろうという感じです。

3月は、こーき&ひろしDuoが弾く「Let it be Scattered」を聞きに沖縄に。彼らには6月、「Story for a never ending night」の初演もしてもらいました。同じく3月に、アマチュアに最適のギターソロを書き上げました。とても親しみやすい曲なので、早く一般に出したいのですが、まだ一年ほどは契約があって、依頼者以外には紹介できません。3月は、昭和音楽大学クラシックギター専攻卒業記念+10周年記念のコンサートもありました。高田元太郎さんの回復ぶりを見ることが出来て、思わず泣けてきてしまいました。

4月には、現代風のクールな変奏曲を書き上げました。T.S.君の目的のコンサートには間に合いませんでしたが、実演を聞いてみたいものです。

5月と言えばクラシカルギターコンクール。宮下仁司君の演奏がとても印象的でした。一位になった菅沼聖隆君も、これからどう変わって行くのか非常に楽しみです。その5月に書き終えたギターソロ曲「未来への希望」を、来年は積極的に人前に出していきます。全曲の初演は5/24(土)にルーテル市ヶ谷で、井上仁一郎君が行います。私も最後の2楽章だけを弾いて、少しずつ宣伝していく予定。この曲は、福島の出来事が過去ではなく、今も続いていることであり、それを認識して皆が希望を持つことによって、状態が良くなっていくことを祈って書いたものです。最初から弾けば弾くほど、その意味が伝わるので、是非2014年5月の初演を聴いていただけたら嬉しいです。

6,7月は結構忙しかったのですが、その中で聞きに行ったGuitar Duo Sindy & Tommiのコンサートは、とても楽しめました。CDも、とても気持ち良かったです。CDと言えば、この頃からどんどん、知人、友人のCDが出ています。その中でもとても新鮮な驚きが合ったのは、益田正洋君のCDでした。やっぱり結婚すると演奏が変わるのでしょうか。今までのCDにはないものがたくさん出ていました。河野智美さんのCDも、一皮むけた感じ。このCDで彼女を聞くのが初めてという人が多いと思いますが、今までよりもとてもしなやかになって来たように感じて、新鮮でした。井上仁一郎君のCDも、なかなか職人的で、響きをとても大切にするのが心地よかった。若い人たちはどんどん変わっていって、面白いですね。


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